『チャックの数奇な人生』が、普通の人生を肯定してくれた
こんにちは、らじおです。
先日、映画『サンキュー・チャック』を観てきました。
観終わった直後は、正直うまく言葉にできませんでした。
「めちゃくちゃ泣いた!」とか、
「人生変わった!」みたいな派手な感動ではないんです。
でも、映画館を出たあと、ずっと心の奥に小さな灯りが残っている感じがしました。
帰り道も、寝る前も、なんだか静かに余韻が続く。
そんな映画でした。
主人公のチャックは、世界を変える英雄ではありません。
有名人になるわけでも、大成功するわけでもない。
でも彼の人生を見ていると、
「この人、自分の人生をちゃんと生き切ったんだな」
という感覚が伝わってきて、胸に沁みました。
人生って、どうしても「結果」で測られがちです。
どれだけ稼いだか、
どんな肩書きを持ったか、
誰に評価されたか、、、。
でも、この映画は違いました。
「何を成し遂げたか」ではなく、
“ちゃんと感じて、ちゃんと生きたか”
を見つめている作品だった気がします。
そして観終わったあと、僕はなぜかそのまま本屋へ向かいました。
感動しているこの感覚を、消したくなかったんです。
そこで原作『チャックの数奇な人生』(スティーヴン・キング著 文藝春秋)を購入して、その日のうちに読んでしまいました。
読んで驚いたのは、映画がとても原作に忠実だったこと。
最近の映像化作品って、派手な演出を足したり、分かりやすく改変されたりすることも多いですが、この作品は原作の空気を壊さないように、本当に丁寧につくられていました。
静けさも、余韻も、そのまま。
原作を読んだあとに映画を思い返すと、
「あの表情って、こういう意味だったのか」
と、もう一度じんわり沁みてきます。
そして、この作品を通して強く思ったのは、
“普通の人生”を肯定してくれる物語って、こんなに貴重なんだな
ということでした。
大成功しなくてもいい。
歴史に名前が残らなくてもいい。
誰にも見られていない時間や、
小さな喜びや、
ふとした記憶の積み重ねだって、
ちゃんと人生なんだと思わせてくれる。
人生は、生きる長さだけじゃない。
どれだけ「自分の時間」を生きたか。
そんなことを、静かに教えてもらった気がします。
映画を観たあと、
そのまま本屋へ向かった夜のことを、たぶん僕はずっと忘れないと思います。
読書
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