中学生の頃「オヤジの叫び」だと思っていたバンドを、40代の今また聴いている
こんにちは、らじおです。
音楽好きのみなさんなら、「自分の人生のサントラ」みたいなアルバムがいくつかあるんじゃないでしょうか。
40代にもなると、不思議なもので、若い頃にどハマりしたアルバムが突然むしょうに聴きたくなる瞬間があります。
車の中だったり、夜ふとコーヒーを飲んでいるときだったり。
「あ、あのアルバム久しぶりに聴きたいな」って。
そんな一枚が、私にとっては『Vs.』です。
言わずと知れた、「Pearl Jam」 の1993年リリースの2ndアルバム。
当時は Billboard 200 で初登場1位を記録したモンスターアルバムでした。
…と、今なら冷静に説明できますが。
当時の私はただの中学生。
「なんか洋楽ってオシャレっぽい」という、だいぶフワッとした理由で聴き始めた頃でした。
もちろん、まだインターネットなんて便利なものはありません。
情報源はCDショップの試聴機か、音楽雑誌か、あとは完全に直感。
そうです。
いわゆる ジャケ買い です。
そして何度も外して、静かに落ち込む。
中学生の財布にはなかなか痛い失敗です。
そんなある日、なぜか手に取ったのが「Vs.」。
正直に言います。
「これ、オシャレか…?」
というジャケットです(笑)
でも買ってしまったんですね。
若さゆえの勢いというやつでしょうか。
家に帰って再生してみると…
ドーン。
ガーン。
ウォォォォォォ。
…叫んでる。
歌というより、魂の絶叫。
さらに、どこか哀愁のある泥臭いロック。
中学生が想像していた「洋楽=都会的でクール」というイメージとは、
だいぶ違いました。
むしろ、
「なんか…オヤジが叫んでる…?」
それが当時の正直な感想でした。
ちなみにその“オヤジ”とは、もちろんこのバンドのボーカルであるエディ・ヴェダー。
今思えば、当時まだ20代のめちゃくちゃカッコいいお兄さんです。
中学生の私、失礼すぎる。
でも不思議なことに。
その泥臭さとか、叫びとか、
言葉にできない感情みたいなものが、なぜか胸に引っかかったんですよね。
多感な時期というやつでしょうか。
うまく言えないモヤモヤとか、未来への期待とか、理由のない不安とか。
そういうものを、このアルバムが全部まとめて受け止めてくれた感じがしました。
気づけば、何度も何度も聴いていました。
あとで知ったのですが、パール・ジャムは当時、
いわゆる“ジェネレーションX”の代弁者的な存在とも言われていたそうです。
なるほど。中学生の私にも何か届いていたのかもしれません。
そしてつい最近、久しぶりにYouTubeで現在のエディを見てみました。
渋い。
めちゃくちゃ渋い。
完全に かっこいい大人のロックおじさん になっていました。
で、ふと鏡を見たんです。
……。
まあ。
自分もちゃんと いい感じのおじさん になっていました(笑)
時間ってちゃんと流れるんですね。
エディも歳を重ね、自分も歳を重ね。
それでも、あのアルバムは変わらずそこにある。
久しぶりに「Vs.」を聴いてみようと思います。
もしかしたら、中学生の頃とはまた違う感情に出会えるかもしれません。
みなさんも、部屋の片隅に眠っている昔のアルバム、久しぶりに手に取ってみませんか?
ちょっとしたタイムマシンみたいで、なかなか楽しいですよ。


