こんにちは、らじおです。

 

大学生の頃、僕は“ギターをどれだけ速くかき鳴らせるか”みたいな世界で生きていました。
音を詰め込んで、勢いで押し切って、ライブが終われば汗だく。そんな青春でした。

だから当時、少し年上の先輩が持ってきた曲は、かなり衝撃だったんです。

それが、『レイ・パーカーJr.(Ray Parker Jr.)』 の音楽でした。

もちろん名前は知っていました。
映画ゴーストバスターズの、あの有名なテーマ曲の人です。

 

でも先輩がアレンジしていたのは、そんなポップでコミカルな世界ではありませんでした。

 

もっと甘くて、もっと都会的で、夜の匂いがする音楽。

コードは優しいのに切なくて、ギターは軽やかなのに妙に色気がある。
“うまい人の音楽”というより、“人生を知っている人の音楽”みたいに聴こえました。

 

当時の僕には、それが少し大人すぎたんですよね。

ギターをシャカシャカ鳴らして突っ走っていたロック少年には、その甘さがまぶしかった。

「なんだこの空気感は…」

って、かなり面食らった記憶があります。

 

特に衝撃だったのが、「A Woman Needs Love (Just Like You Do)」 。

この曲、本当にすごいんです。

 

派手じゃない。叫ばない。ギターソロで押し倒してこない。

なのに、じわじわ心に染み込んでくる。

深夜のFMラジオみたいに、静かに部屋の空気を変えてしまう感じ。

 

若い頃って、“強い音楽”に惹かれる時期があると思うんです。
速いとか、激しいとか、尖っているとか。

でも年齢を重ねると、“優しい音楽”の凄みが分かってくる。

レイ・パーカーJr.って、まさにそんな人だと思います。

 

彼の音楽を聴いていると、
「大人って、こういう余裕を持っているんだな」
と感じる瞬間があります。

背伸びして飲んだカクテルみたいな音楽。

若い頃は苦く感じたのに、いつの間にか、そればかり選ぶようになっている。

 

気づけば、自分もレイ・パーカーJr.ばかり聴いてました。

たぶん昔の僕は、“大人”に憧れていたんでしょうね。

 

そして今は、少しだけ分かる気がしています。

本当にかっこいい人って、必要以上に熱くならない。
柔らかくて、余裕があって、でも芯がちゃんとある。

レイ・パーカーJr.の音楽には、そんな“大人の体温”があります。

だから今でも、夜になるとふと聴きたくなるんです。

ABOUT ME
らじお
40代半ば、一人娘の父です。 メンタル心理カウンセラー資格所持。 就職氷河期のあと、約10年ほど海外を放浪。 その頃から読み始めた自己啓発本は1000冊以上になりました。 二十数年続く自分探しの旅、今日ものんびり進行中です。