ヨーロッパの夕暮れとマドンナと、少しだけ変わった僕の話
こんにちは、らじおです。
今日は、音楽の話を少しだけ。
20代の頃、ヨーロッパを放浪していた時期がありました。
今思うと、ずいぶん自由というか、だいぶ無計画というか…。
財布の中身より、勢いのほうが多かった気がします。
そんなある日、仲間たちと長距離ドライブに出かけました。
目的地は…正直あまり覚えていません。
たぶん「なんとなくこっち」という感じだったと思います。
夕方、陽がゆっくり傾きはじめて、
ヨーロッパの片田舎の高速道路を走っていたときのことです。
ちょっと年上の仲間が、何気なくCDを入れ替えました。
流れてきたのは、「ホリデイ(Holiday)」。
『マドンナ(Madonna)』の曲でした。
実はそれまで、僕の中でマドンナは
「ちょっと古くて、少しダサいかも…」という存在でした。
今思うと、完全に食わず嫌いでした。
でも、そのイントロが流れた瞬間、
景色がふっと変わったんです。
さっきまで“ただの道”だった風景が、
急にキラキラして見えてきました。
夕焼けは少しドラマチックに、
風景はどこか意味ありげに、
車内の空気までもが「いい感じ」に整っていくような感覚でした。
あのとき、はじめて思いました。
音楽って、景色を変えるんだな、と。
それまで“BGM”だったものが、
一瞬で“主役”になるような、不思議な体験でした。
人生の中でたくさん音楽を聴いてきましたが、
あそこまで景色とぴったり重なった瞬間は、そう多くありません。
たぶんあのとき、ほんの少しだけ、
音楽の聴き方が変わった気がします。
それ以来、マドンナは
僕の中で外せない存在になりました。
今でも、ときどきCDを再生しています。
あの頃のようにヨーロッパを走っているわけではなくて、
むしろ満員電車の中だったりするのですが、
それでも、少しだけ景色が変わる気がします。
同じ曲なのに、
人生のいろんな場面にそっと寄り添ってくれる。
不思議ですよね。
きっとこれからも、何度も聴くと思います。
そしてそのたびに、あの夕暮れを思い出すんだろうな。
あの頃の自分に、ひとことだけ言うとしたら。。
「その曲、あとでしれっと人生に居座るから、ちゃんと聴いておけ。」
音楽
音楽
音楽
音楽
音楽
音楽
